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SecondLife、完美世界、BladeChronicleなど、ネット空間に生きる


by SUZUKAZE-YA
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 ここに収録した文章は、主に2009年~2010年に、仮想空間Second Life内の「CLUB ARCADIA」の公式ブログに掲載したものです(このブログはすでに削除されていて読むことはできません)。Second Lifeユーザーを前提として書いていますので、Second Lifeをプレイしたことのない人にはわかりづらい記述もあるかと思います。
 2017年の現在、情報としては古くなっているものもありますし、未来予想として外れてしまった記述もありますが、ほぼ掲載当時のまま収録しています。当時のSecond Lifeの状況の記録として読んでいただければと思います。
 中にはその後の変化などについて注釈の必要な記事もありましたので、それぞれの記事の最後に「※」として追記したものもあります。
 またアバターに対するナルシズムやコミュニケーションツールとしてのSLという視点の記事は、現在でも考察しているテーマでもあり、わたしのSLに関する考察の原点になるのではないかと思います。
 2016~2017年に撮影したSS(スナップショット)も多数収録しました。

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電子書籍■仮想空間Second Life エッセイ&コラム(2009~2010)_b0186710_21201147.jpg

# by SUZUKAZE-YA | 2017-11-09 21:21 | 涼風家の電子書籍

 アメリカのリンデンラボ社が開発・運営する仮想空間Second Lifeの日本語版がリリースされて約10年。これまでのSecond Life(以下SL)の日本人コミュニティを振り返ってみると、ニュータウンと呼ばれる地域の変遷と似ていることに気づく。

■Second Lifeはニュータウンなのか?_b0186710_03253224.png
 ニュータウンは、1960年代から高度成長期、人口増加に伴う住宅供給と都市計画によって郊外に大規模な団地群を中心に数百人、数千人の規模の町が作られた。新しい住民による新しい町であり、住民の多くは若い夫婦とその子どもという構成だった。それから40年、50年という月日が流れ、子供たちは独立しニュータウンを離れ過疎化が指摘されると共に、住み続ける親世代の高齢化も問題となっている。
 一方SLは、2007年に日本語版がリリースされた当初、仮想空間内でのビジネスチャンスという触れ込みもあり、まさに爆発的に参加者が殺到し、日本人ユーザーが運営するSIMも増殖を続けていった。しかし3年、5年と経つうち離れていくユーザーも目立ち始め、円/ドルのレートによる課金負担などの事情も絡んでこの2、3年は2007年当時の日本人ユーザー数とは比べ物にならないほどログインユーザーの数は減っている実感がある。また2007年から10年が経ち、ユーザー個人の環境も変化しているはずである。仕事や結婚、出産といったことをきっかけにログインしなくなる、できなくなることはもちろん、10年という歳月自体がユーザーにも加わり、高齢化も指摘できる。もともとユーザーの平均年齢が高いといわれる日本人コミュニティであるので、40代、50代のユーザーは珍しくないだろう。
 こうして並べてみると確かにSLとニュータウンのたどってきた道は似ているように思える。ニュータウンが50年の歳月をかけた道のりをSLは10年で歩んでいることになるが、SL内の時間の流れ、現実世界の3倍~6倍ということを考慮に入れると実はその過程はより相似しているとも言える。
 新しい環境で自分たちの街を造るというニュータウン、何もない空間で自由に生きるSL、両者はスタート時に於ける夢や希望という点でも共通性があったのではないだろうか。また都市計画や仮想空間の立案、設計に係わった人びとから見れば、現実は必ずしも理想通りにはいかないということなのかもしれない。

 停滞するコミュニティの活性化を目指して、ニュータウンもSLもさまざまな試みを繰り返してはいるものの、成果という点では両者共に決定打に乏しい。特にSLについて言えば2007年時点と大差のないイベントを繰り返しているように見え、SLという世界自体の、そこに集まるユーザーの変化に着いていけていないという印象すらある。これには残ったユーザーのみで楽しめばいいという閉鎖した感覚があるのではないだろうか。そのこと自体を完全否定するつもりはないのだが、それだけではコミュニティは縮小し消滅していくだろう。ニュータウンという現実のモデルを参考に、SL日本人コミュニティの活性化を模索していく時期なのではないかと個人的には考えている。


# by SUZUKAZE-YA | 2017-10-21 03:26 | Second Life
 最近チャットをしていてよく話題に上るのが「最近、人少ないね」です。
 あなたの周囲でもそんな話をしていませんか?

■結城のコラム① SL外への発信_b0186710_07000781.png
 日本語版リリースから10年。ずっと続けているユーザーも少なからずいますが(わたしもそのひとり)、リアルの事情やモチベーションなどの理由からインが少なくなったり辞めてしまうユーザーが多くなるのはしかたありません。さらに言えば新しいユーザーが入ってくる要素が、もう5~6年前から無くなっているといってもいいでしょう。
 2年ほど前にはネット上にSLのバナー広告が表示されていたりもしましたが、当のSLユーザーが外に向けて発信することがなく、内にこもった状態だったことも要因だったのではないかという気がしています。
 今年、2017年は日本語版リリース10周年ということで改めてSLについて取り上げられる機会があったり、SLユーザーが外に向けて発信するチャンスだったのではないかと期待もしていたのですが、現時点ではあまりそういった動きがなかったように思えるのも残念なところです。
 わたし個人は「おたくま経済新聞」というサイトで『
』という記事を書かせていただき、少しはSLユーザー以外の人にも現在のSLについて知ってもらえたかな、と思っています。
 とはいえそこで止まってしまいそれ以上のことをしなかった反省も、いまはあります。
 最近になってTwitterで「うめこbot」というユーザーが外に向けてSLの情報を発信しているのを知り、もっと多くのユーザーが同様にSL外に向けて発信していくことがユーザーを増やす手段なのではないかと思いました。
 うめこさんが発信しているのはごく単純で、2007年当時のSLといまのSLは違うということ、SL内で日本人と出会うなら「すりんく」を参照するということなどです。
 SLに関するネット上の記事が2007~2010年あたりの状況や体験に基づいているものが多いため、うめこさんは「いまは違いますよ」とアピールしているのでしょう。
 もちろんその辺りのことはわたしも「おたくま経済新聞」の記事で書きました。また個人的に書き続けているSL小説の連作でもこの10年の変化については随時取り上げているのですが、多くの人の目に触れる機会がなかったのは事実です。
 そういった意味で、うめこさんの「仮想世界セカンドライフについての10年前の記事がいつまでも検索にかかる一方今の記事が見つけにくいってどういうことなのでしょう。今SLを楽しんでいる皆さん、もっと外向けに楽しんでいるところを発信していきましょうよ^^」という発言には共感します。
 日本人ユーザーを増やしていくのは、日本人ユーザーの力も重用なのではないかと思う今日この頃なのです。

# by SUZUKAZE-YA | 2017-10-20 07:03 | Second Life
2016明けましておめでとうございます_b0186710_2043131.jpg

# by SUZUKAZE-YA | 2016-01-01 20:43 | Second Life
 Amazon Kindleにて、電子書籍『アロマキャンドル・ストーリー1/ローズ~アロマキャンドルの妖精』を刊行しています。
 よろしくお願いいたします。

電子書籍■アロマキャンドル・ストーリー1_b0186710_1502034.jpg

# by SUZUKAZE-YA | 2015-11-26 15:01 | NOVEL